公開日:2023年11月16日
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「日本スポーツマスターズ2023福井大会」空手道競技、男子組手6部で優勝を果たした畑佳秀選手へのインタビューはぴっ♪
はぴっ♪
9月に開催された「日本スポーツマスターズ2023福井大会」。かつてオリンピックや全日本大会で活躍した生涯現役アスリート達が、各種競技で熱い戦いを繰り広げたはぴ。
その「日本スポーツマスターズ2023福井大会」で、全国から集まった強豪選手を打ち破り、空手道競技の男子組手6部(65歳~69歳)で見事優勝を果たした畑佳秀選手に、今日は優勝してのお気持ちや空手についてなどいろいろな話を聞いてきたはぴっ!
―まずは「日本スポーツマスターズ2023福井大会」の空手道競技での優勝おめでとうございますはぴっ♪ 優勝した気持ちを聞かせてほしいはぴっ!
〈畑 佳秀選手(以下:畑)〉
やはり嬉しかったですね。実は2001年の宮崎大会で膝を怪我してからは、マスターズへ出場するのを止めていたのですが、「福井大会で入賞者がいないのは寂しい」と福井県空手道連盟からお話があり、出場を決めたので、実績を残さないと格好がつかないなと思っていました。マスターズには出場していませんでしたが、練習はずっと続けていましたし、膝もそろそろ治りかけていたということもあり、とにかく優勝はしたいなと思っていたので、良かったです。
―今回の大会を振り返って、印象に残っていることを教えてほしいはぴっ!
〈畑〉
少子高齢化ということもありますが、年寄りがやっぱり元気だなと感じましたね。40歳からずっと出場してマスターズに命をかけているという人もいますし、お年寄りでも身体がでかい人がたくさんいますよ。昔に比べてレベルも高かったですし、これからマスターズはますます人が増えてくるような気がしています。
―普段からどんな練習をしているのはぴ?
〈畑〉
そうですね、私は試合のための練習というのはあまり考えていないです。試合でポイントを取るための練習はしませんし、そういう練習をさせていると、ある程度まではテクニックでいけても、上にいくとそれ以上は通用しなくなるんですよ。だから基本の練習をとにかく一生懸命やるというのがうちの道場のスタイルですかね。
―子どもたちを教える時に意識してしていることなどはあるはぴ?
〈畑〉
うちの道場は小中学生がいますが、空手はスポーツではなく武道なので、礼節というか、人格であったり人間性を大切にしています。試合はあくまで自分の経過を見るだけの手段であって目的ではないので、試合の勝ち負けで一喜一憂するとかではなく、一生続けてもらって、人格形成していってもらいたいと思っています。
―畑選手が空手を始めたきっかけは何だったぱぴ?
〈畑〉
よくある話ですが、兄が空手をやっているのを見てやりたいと思い、高校に入ったタイミングで道場に通い始めたのがきっかけです。高校ではバレー部に入りながら、練習後に道場に通っていました。アタッカーをやっていてジャンプ力がついたおかげで、私は小さくてもバネがあるからでかい選手にも勝てるんだと思います。
―空手歴50年以上の畑選手。畑選手にとっての空手とは何か教えてほしいはぴっ!
〈畑〉
例えば、かっこいいとか喧嘩に強くなりたいとかいうのが始める理由であったりするかと思うのですが、やっているうちにいい加減な気持ちでは続かなくなるんですよね。空手は千本突きとかの地味な練習、同じことの繰り返しだったりしますが、それを耐えて続けていくことで、空手に取り組んでいた自分っていうものが、生きる方向を調整してくれる。空手は生きる道みたいなものかと思います。
―最後に、今後の目標を聞かせてほしいはぴっ!
〈畑〉
子どもたちへは、思い通りにならないことを乗り越える精神力や忍耐力を空手を通じて学んでもらいたいと思っています。勉強は社会に出てからでもできますから、小さい時にこそそういった心持ちを学んでほしいです。自分自身のこととしては、調子が良ければ来年のマスターズにも出ようと思っていますが、まず一番は怪我をせず健康に、そして人間性を高めていき、社会のため、人のために何かできればと思っています。
練習前の忙しい時間に、インタビューの時間を作ってくれた畑選手。インタビューが終わると早速道場の生徒さんと練習を開始していたはぴ。真剣な眼差しと気合いの入った掛け声で、畑選手に続いて突きを打ち込む生徒さんを見ていると、インタビューで話していた基本が大切ということが肌で伝わってきたはぴっ! これからも畑選手が鍛錬を続けるなかで、試合でも良い結果が出ることを期待しているはぴっ♪