公開日:2025年9月4日
ハンドボール「福井永平寺ブルーサンダー」酒巻清治新監督へのインタビューはぴっ♪
はぴっ♪
国内最高峰のハンドボールリーグ「リーグH(エイチ)」の2025-26シーズンが9月6日に開幕するはぴっ♪「福井永平寺ブルーサンダー」は昨シーズン、クラブチーム発足以来、初めての2桁勝利(12勝)を収めて、レギュラーシーズン8位とプレーオフ進出(上位6位以内)にあと一歩と躍進。今シーズンから指揮する酒巻清治新監督にインタビューしてきたはぴっ♪
―初めて指揮を執る「福井永平寺ブルーサンダー」の印象について教えてほしいはぴっ♪
私が最後に男子チームの監督を務めたのは「トヨタ車体BRAVE KINGS」ですが、当時と比べると「福井永平寺ブルーサンダー」は各ポジションで役者がそろってきたなという印
象です。選手たちには可能性を感じているので、自分の経験や知識を還元することで、チームはもっと良くなるという期待を抱いています。
(2025年7月に監督就任)チームに合流して1か月ほどが経過しますが、本当に可能性を感じている選手が多く、(新加入した外国人選手の)サイモンともしっかりとコミュニケーションをとれるタイプの選手が多いので楽しみですね。
クラブチームの監督を務めるのは今回が初めてですが、どんなチームであっても選手の可能性に対してチャレンジすることが指導者としての役割だと思っています。もし現状に満足している選手がいるとすれば成長はないだろうし、ハングリーな選手はどんどん伸びていく。そういった選手が多いほど、チームは強くなっていくと思います。
―2025-26シーズンは新たに4選手が加入した「福井永平寺ブルーサンダー」。キーマンとなりそうな選手を教えてほしいはぴっ♪
とても難しいですね。現状、先発メンバーは仲程、山城、玉井、サイモン、朝野、田代ですが、恐らく彼らが前半30分、メンバー交代なしで務まるわけがない。逆に言うと、そういうハンドボールをしてはいけないので。
そうなると、セカンドメンバーが重要になってきます。例えば、ベテランではないですが、重藤や川﨑、松本が挙げられるでしょう。松本のスピードはリーグの中でも相当高い。これまで結果に結びついていない部分があったので、改善に取り組んでいるところです。
キーマンというと、もちろんサイモンも挙げられますが、若手でいうと玉井が急成長していて注目です。昨シーズン、点取り屋だった中田がプレーしていたポジションなので、相
手チームからすると「組みやすい」と思われているかもしれませんが、玉井や重藤、谷前あたりのバックプレーヤーがしっかりしているので大丈夫だと思います。
攻撃でいうと山城、ディフェンスでは石川。こういった選手たちがどれだけ集中力を高くプレーできるか、がポイントになるかもしれません。
―酒巻監督が「福井永平寺ブルーサンダー」で体現していきたいハンドボールについて教えてほしいはぴっ♪
とにかく「福井永平寺ブルーサンダー」はスポーツマンシップやフェアプレーに則ったプレーを徹底します。永平寺から日本一フェアプレーをするチームを作りたい。ファンの皆さんにも試合中、アンフェアなプレーをしている選手には厳しく指摘してもらうなど、協力をお願いしたいです。
国際的にみて、ハンドボールはオリンピック競技から除外されるかもしれないという危機的状況に置かれていて、要因の一つとして指摘されているのが、反則行為をするチームが有利な競技となっていないか、ということです。
もちろん選手たちは目の前の勝利をつかみたいし、これまでの勝負感覚が身についているので難しいチャレンジになりますが、そういった必死さを見せることも重要。ハンドボール競技の発展のためにも追求していきます。
恐らく今シーズンは審判も正しいプレーを厳しく求めて、7mスローが増えたり、あるいはパッシブプレーで審判の手が上がるのが早かったり、あるいはオーバーステップが多く取られるといった場面が増えていくかもしれません。
―試合会場では、そういったフェアプレーと合わせてスピードのある展開が観戦の楽しみはぴっ♪
そうですね。早い展開の中でどれだけ正しいプレーができるかという点は、我々としてもぜひ注目して見てほしいポイントですね。
とにかく攻防の展開が激しく、ベンチにいる選手も含めて全員が盛り上がっている雰囲気をファンの皆様にお見せしたいと考えています。現代のハンドボールでは、1試合平均65回以上、攻撃の機会があると予想しています。得点を35点以上、失点を30点以下に抑えることができれば勝つことができる。
試合を通じてベンチ入り16名が全員稼働です。一人の選手が60分間、プレーするようなハンドボールをしていてはいけない。いつでもコートに出れるように、ベンチメンバーも含めて戦闘体制に入っている状態にしておきたいと思います。現状、登録自体できない選手が出てくることになりますが、そういう選手も関係ない。どんどん登録変えてても、試合に出場できる準備を求めていきます。
―2025-26シーズンがいよいよ開幕。今シーズンの目標を教えてほしいはぴっ♪
去年の成績は最低限到達しないといけないボーダーライン。レギュラーシーズンの前半が終わった時点でどれだけギアを上げないといけないのか、それともキープすればいいのか、といった部分は図らないといけない。ただ、小手先の計算だけをするのではなく、「とにかく毎試合フルでいく」というシーズンにしたい。
目標としては優勝を掲げていきます。まずはプレーオフへの出場権を獲得して、レギュラーシーズンでの1位という順位にもこだわっていきたい。プレーオフへの進出が決まれば、次の段階として優勝しかないと思っています。優勝してはいけないとは誰にも言われていないので。
一番の課題は、攻撃でのミスからの失点だと捉えています。昨シーズンの最終戦がまさしくそうでした。立ち上がり15分くらいで、自分たちの攻撃のミスから相手に速攻で得点を決められて敗戦。今シーズンは、そういった展開を最低限なくしていきたい。
―最後に福井のファンに向けて、メッセージをお願いしますはぴっ♪
永平寺町はハンドボール熱がとても高い地域で、「福井永平寺ブルーサンダー」には地域密着型のクラブチームとしての魅力を感じています。監督就任の挨拶まわりで、河合永充町長をはじめ、役場の方やパートナー企業の皆様と話をさせていただく中で「頑張ってほしい」、「いい試合を見たい」といった声をたくさんいただきました。また、田中GMをはじめ事務局の人たちや、地域の皆さんの温かさをとても感じています。
先ほど申し上げた通り、スポーツマンシップに則ったフェアプレーにこだわって、試合後には「またブルーサンダーの試合見たい」、「アウェーでも応援に行くよ」と言ってもらえるような展開を見せていきたい。ファンの皆様にも後押しいただけたら、そういったチームに近づいていけると思います。このチームを今まで見たことがない場所でプレーできるチームにしていきたい。ぜひ試合会場に足を運んで応援をよろしくお願いします。