公開日:2025年9月9日

ハンドボール「福井永平寺ブルーサンダー」朝野選手、サイモン選手へのインタビューはぴっ♪

はぴっ♪

 

いよいよ9月15日(月・祝)にセーレン・ドリームアリーナ(福井県営体育館)で「リーグH(エイチ)」2025-26シーズンのホーム開幕戦(安芸高田わくながハンドボールクラブ)を迎える「福井永平寺ブルーサンダー」。酒巻新監督を迎えて臨むブルーサンダーの“第2章”。昨季に続いてチームのキャプテンを務める朝野翔一朗選手、そして今季新加入のデンマーク出身、ビルケフェルト・サイモン選手にインタビューしてきたはぴっ♪

 

 

―まずはクラブの前身の「北陸電力ブルーサンダー」時代も含めて、福井で5シーズン目を迎える朝野選手に昨シーズンを振り返ってほしいはぴっ♪

 

朝野選手:これまでのシーズンだと前半戦終了時点でプレーオフへの自力進出の可能性がなくなって、「あとはどれだけ勝ち星を積み上げられるか」というシーズンを過ごすことが多かったのですが、昨シーズンは終盤までプレーオフの可能性を残すことができました。その意味で、初めて『目標』を設定できるチームになったと思います。

 

とくに「接戦を戦えるチーム」になったところに成長を感じています。接戦になったゲームでも終盤に離されてしまうシチュエーションが多かったのですが、昨シーズンは終盤も戦える力がついてきました。スタートで試合に出る選手だけでなく、2巡目以降の選手もプレーのクオリティーが高くなり、選手層が厚く、力がついてきた印象が大きいですね。

 

 

―サイモン選手は今シーズンから福井に新加入。「福井永平寺ブルーサンダー」でのプレーを決めた理由を教えてほしいはぴっ?

 

サイモン選手:自然が豊かで食べ物がおいしく、美しい日本という国には以前から興味がありました。17歳から始めた長いハンドボール人生の中で、経験値を増やす意味でも、今回日本でプレーできるチャンスがあると聞いて、「福井永平寺ブルーサンダー」でプレーすることを決断しました。

 

福井に来るまでは言葉の問題もあって少し不安でしたが、地元の人たちやチームスタッフ、関係者がとてもフレンドリーに接してくれるので、いい時間を過ごせています。

 

デンマークでは、エリートリーグと一部リーグで数チーム、そのほか、ドイツやスウェーデンのチームでもプレー経験がありますが、日本でのプレーは今回が初めての経験となります。デンマークやヨーロッパの選手と比べると体力的な部分では少し差があるかもしれませんが、日本人選手は速さを持っているという印象です。デンマークやヨーロッパとは異なるハンドボールが繰り広げられる状況を楽しみたいし、それを経験するために日本に来たと考えています。

 

すでに毎日が新しい経験の連続で、そういったものに対して自分自身がしっかりとフィットできるのかという楽しみも感じています。

 

 

―6月29日に来日、7月2日からチームに合流したサイモン選手。実際に練習に参加した感想を教えてほしいはぴっ♪

 

サイモン選手:(合流前は)やっぱりコミュニケーションの部分でナーバスになっていた部分もありましたが、コートに立つとあまり言語は問題ではなくて、実際にすでに選手同士でジョークを言い合うなど、良い化学反応が生まれてきています。

 

自分のストロングポイントを挙げるとしたら、試合中の情熱的なプレー、そして厳しい状況に直面しても最後まで諦めることなく、局面を打開できるように、チームやチームメイトのためにプレーすることです。

 

もしかしたらその中で自分本位のプレーをチームメイトや相手チームの選手、レフリーに見せることがあるかもしれませんが、逆に自分に対するリアクションや何かを要求してくるような状況を期待していて、どうバランスをとるのかは、僕自身の問題だと思います。

 

 

―昨シーズンは12勝を挙げて、目標としていた二桁勝利を初めて記録したはぴっ♪

 

朝野選手:「見える景色」が変わりました。初めて二桁勝利して、チームの士気も違いましたし、昨シーズンは連勝でモチベーションや次のゴール設定が変わって、これまでとは全く別の世界を見ることができたと思います。

 

ただ、2桁勝利するだけではプレーオフ進出は難しくて、間違いなく勝率5割以上でなければプレーオフ進出圏内では争えないこともシーズンを終わってみて感じました。

 

3点差以内のゲームがかなり多かったという印象で、特に最後の最後で競り負ける試合が何試合もありました。爆発力があって、上位チームに勝つ力はありましたが、安定して試合を運ぶ力が足りなかった気がしています。

 

ウィングでサイドプレーをする玉井選手は昨シーズン、1期目でしたが、仲程選手と変わって試合に入った時も安定してパフォーマンスを発揮していました。今シーズンはバックプレーヤーにポジションを転向してさらに役割が大きくなる選手です。

 

昨シーズン、100得点以上を上げた中田凌河選手が退団して、その得点力を補う意味でも玉井選手と、同じく2年目のシーズンとなる松本大昌選手の2人は間違いなく今シーズンのカギを握る選手だと思います。

 

 

―今シーズンの目標と、福井のファンへのメッセージをお願いはぴっ♪

 

サイモン選手:デンマークでプレーしていた時は、ファンの応援がチームや選手に寄り添ってくれていることを感じていました。もちろん僕たちは全力でいいプレーにこだわっていきたいと考えていますが、ぜひファンやサポーターの皆さんにも応援を通じて、僕たちのパフォーマンスを助けてもらいたいと思っています。

 

朝野選手:間違いなくプレーオフ進出をつかみ取らなければいけないシーズンになります。ただ、(進出圏内の)6位を目指して戦った昨シーズンを終えて、6位を目指すようではプレーオフにいけないと感じました。トップ3を目指して上位に食い込むことで、結果としてプレーオフに進出できる。ゴールセットをもう少し上にしないといけない。

 

酒巻監督とサイモン選手を始めとした新しい選手が加入したことでブルーサンダーの第2章がスタートしました。今年は間違いなく結果が求められるシーズン。酒巻監督には「自分たちの可能性を信じろ」と言われていますが、勝負にこだわって、見る人にも「戦う姿勢」が伝わるようなプレーをしていきたいと思っています。

 

 

9月6日(土)にアウェー富山で行われた注目のリーグH(エイチ)2025-26シーズン開幕戦では、富山ドリームスと対戦して36対28(18-15、18-13)で見事初勝利!!!15日は注目の福井でのホーム開幕戦。試合会場でブルーサンダーのスピーディーな試合を観戦して、選手たちに熱い声援を届けるはぴっ♪

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