公開日:2026年8月24日

女子100mハードルで高校日本新記録!U20世界陸上日本代表、藤田紗季選手へのインタビューはぴっ♪

はぴっ♪

 

6月19日、石川県で行なわれた北信越高等学校陸上競技大会。女子100mハードル決勝で、敦賀高校2年生の藤田紗季選手が13秒20(追い風1.8m)をマークし、高校日本新記録を樹立したはぴっ♪

 

従来の高校記録13秒29を0.09秒更新した藤田選手は、8月5日(水)~9日(日)にアメリカ・オレゴン州で開催される「オレゴン2026 U20世界陸上競技選手権大会」の日本代表にも初選出。記録を達成したときの気持ちや、世界大会への意気込みについて聞いたはぴっ♪

 

 

—高校日本新記録を樹立したとわかった瞬間は、どんな気持ちだったはぴっ?

 

ゴール後に速報タイムを見た瞬間は、とにかく驚きました。走り終わった直後は、まだ正式な記録が出ていなかったのですが、高校記録のタイムは頭に入っていたので、「たぶん記録が出ているな」と思いました。その日は予選、準決勝と走る中で、いつも以上に体の動きにキレがあったので、「今日は記録を狙えるかもしれない」という手応えも感じていました。

ゴールした瞬間に、会場がすごく盛り上がっていたことも覚えています。周りの反応を見ているうちに、少しずつ記録を出した実感が湧き、驚きが喜びへ変わっていきました。これまでも県記録や自己ベストを更新したときには、うれしさを感じてきましたが、今回はそれとは比べられないほどでした。今までに感じたことがないくらい、「うれしい」という気持ちでいっぱいでした。

 

―初めて日本代表に選ばれたと知ったときの気持ちと、世界の舞台に立つことへの現在の思いを聞かせてほしいはぴっ♪

 

もともと世界大会への出場を狙っていたので、代表に選ばれたと知ったときはすごくうれしかったです。北信越大会の少し前から、高校日本記録を出せば、日本代表に選ばれるかもしれない、世界へもつながると考えていました。

日本代表として世界の舞台に立つことは、今もまだ想像できない部分が多く、未知の世界という感覚です。日本代表になると、背負うものもあると思いますが、今は緊張よりも楽しみな気持ちのほうが大きいです。世界のトップ選手たちと同じレースを走れることや、これまで走ったことのない場所で競技できることを楽しみにしています。

 

 

―高校日本記録が懸かった決勝。スタートラインでは、どんなことを考えていたはぴっ?

 

走ることがすごく楽しみでした。予選、準決勝と走るたびにタイムを縮めていたので、「今日はいける」と感じていました。選手がスタートラインに並んだ瞬間には、「私が一番強い」と思うことで気持ちを高め、レースに集中していました。

大会ではあまりプレッシャーを感じないタイプなので、どちらかというと、会場の雰囲気を楽しめていました。北信越大会の1週間前に出場した日本選手権でも、会場に入った瞬間から、これまで経験したことがないくらい大きな歓声や音楽が聞こえてきましたが、その雰囲気に飲まれることはなく、むしろ気持ちは高まっていきました。世界大会でも大きな歓声の中で走れると思うと、それも楽しみの一つです。

 

―それまでの自己ベスト13秒38から、一気に0.18秒縮められた一番の要因は何だったはぴっ?

 

一番大きかったのは、「高校日本記録を出す」と決めてレースに臨んだことです。日本選手権のときは、準決勝進出を目標にしていましたが、わずかに届かず、予選で敗退しました。日本のトップ選手たちに先行されたことで力みが生まれ、自分の走りをできなかったことがすごく悔しかったです。その悔しさから、日本選手権が終わった日に「北信越では絶対に日本記録を出す」と決めました。ただ、国内最高峰の舞台を経験できたことは自信にもなり、その後の走りにつながったと思います。

北信越大会の決勝では、うまくスタートを切り、誰よりも早く1台目のハードルに入ることができました。そこから後半まで動きを崩さず、良い流れのまま最後まで走れたと思います。改善したいところはまだありますが、自分の中では完璧に近いレースでした。

また、冬季練習を怪我なく積めたことも大きかったです。練習はとてもきつかったですが、自分でも「これだけ練習したから大丈夫」と思えるくらい取り組めました。その積み重ねが、今シーズンの結果に表れているなと感じています。

 

 

―藤田選手はFJAA(ふくいジュニアアスリートアカデミー)の卒業生ですが、そこで何か学んだことはあるはぴっ?

 

小学6年生のときに参加し、体の動かし方だけでなく、メンタルトレーニングや栄養面など、スポーツに取り組むうえで大切なことを幅広く教えてもらいました。なかでも、自分にとって最も大きかったのはメンタルトレーニングです。小学生の頃は、自分のメンタルが弱いと思っていました。FJAAで、強い選手とそうでない選手の考え方の違いなどを学び、気持ちのあり方が競技にも影響することを知りました。

それからは、精神面も強くしたいと考えるようになりました。特別なことをしているわけではありませんが、自分の目標や思っていることを、意識して言葉にするようにしています。例えば、寝る前に今の目標を声に出すこともあります。そうすることで、「速くなりたいから練習する」というように、自然と行動に移せるようになりました。

 

―U20世界陸上を終えた後、残りの高校生活ではどのような目標を持って競技に取り組んでいくはぴっ?

 

今季は、もう一度13秒20を出すことが目標です。そして来季には、高校生初の12秒台を目指していきたいです。そのためには、100mの走力をもっと伸ばす必要があると考えています。現在の100mの自己ベストは12秒24なので、まずは11秒台に乗せたいです。100mでも上位と戦えるスプリント力を身につけ、それをハードルに生かしたいです。

走り幅跳びにも取り組んでいて、今回の北信越大会では優勝することができました。高校生最後のシーズンとなる来季は、地域予選を突破し、インターハイで100mハードルと走り幅跳びの2冠を目指してやっていきたいと思っています。

 

 

 

―世界の選手とのレースを通して、確かめたいことや意識したいことはあるはぴっ?

 

世界には、自分より体格の大きな選手がたくさんいると思います。そうした選手たちと並んでも周囲につられず、自分の走りを貫きたいです。

日本選手権では、他の選手に前へ出られたことで力みが生まれ、本来の走りができませんでした。その経験も踏まえ、世界大会で先行される場面があっても焦らず、冷静に対応したいです。最後まで自分の走りを崩さずに、一番でゴールすることが理想です。世界の選手と競う中で、自分の走りがどこまで通用するのかを確かめたいと思います。

 

 

―日本代表として出場するU20世界陸上への意気込みを聞かせてほしいはぴっ♪

 

初めての世界大会なので、まずは楽しむことを忘れずにレースへ臨みたいです。大きな舞台で走れる喜びを感じながら、その先でメダルを獲得したいと思っています。

現地に入ってからもコンディションの調整はあると思いますが、日本を出発するまでにしっかり練習を積み、自信を持ってオレゴンへ向かいたいです。

同じ日本代表の中には、冬の全国合宿で話したことのある選手もいます。初めての海外遠征ですが、顔見知りのメンバーが一緒なのは心強いです。同世代のトップ選手たちとともに世界大会へ行けることも楽しみにしています。

 

―最後に、大会を前に福井の皆さんへメッセージをお願いはぴっ♪

 

絶対にメダルを持って帰ってくるので、応援よろしくお願いします!

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